99.03.31(Odin) 汚れ役と呼ばれて

 今、私は社内でトラブルやもめごとがあったときショックアブソーバーとして仲裁する調整役をしています。出来ればこういうことはない方がいいのですが、 色々な考え方の人間が寄り集まって一つの仕事をしているわけですから、当然意見の食い違いなどは起こり得ます。しかし、ゲームを作ろうなどという人間には職人肌の頑固者が多いので、ひとたびもめると、調整役がいないと 社内分裂にまで発展しかねないのでこの調整役というのはある意味非常に重要な役と言えます。
しかしお互い歩み寄ってもらったり、場合によっては泣いてもらわないといけないこともあるので嫌われ役でもあります。首切り役人のようなもので、出来ることならやりたくない仕事です。そして私は今、それをやむなくしているのです。
 …会社からは超過手当などは出ないのでしょうかね?


99.03.30(Tyr) 無駄な時間

 ここのところ、何の作業をしても全然はかどりません。春だからでしょうか。仕事は忙しいのですが、気分的に谷間にいるようなもので、本当に忙しいのかよく分かりません。
 HP作成などの私事も全然進みません。何か気分転換でもした方がいいのでしょうか…。


99.03.29(Mond) 補足

 今日は特にこれといったことがなかったので、先日登場した本のタイトルを書いておきます。
 「プロの発想法でつくる ゲームキャラクター」
 発行(株)エクシード・プレス 発売(株)BNN ISBN4-89369-696-3
 となっています。どうやら25日に発売されたようです。


99.03.28(Sonne) 大人買い

 今日は、近所の展示場で「きたのじゅんこ作品展」が行われていたので行ってきました。
 きたのじゅんこ氏は色鉛筆(だと思う)の淡い色彩の絵を描く画家です。モチーフがケルト神話というだけあって妖精の絵が多いです。ちなみに妖精といっても羽が生えていたりするわけではなくて、 中性的な少年少女の絵が大半です。
 私は前々から一度展覧会があれば行ってみたいと思っていたのでチャンスとばかりに行ってきたのですが、会場で、ついつい思いが募って絵を買ってしまいました。
 係のお姉さんは分割払いを勧めたのですが、吉池家家訓として「買い物は一括」というのがあるので一括で買ってしまいました。
 130万はさすがにヘビーでしたけど。


99.03.27(Saturn) キャラクターの作り方

 先日この日記で書いた、プロのクリエイターのキャラクターの作り方が云々…という本が出来、会社にサンプルが来ました。
 私が出ているということで、1冊頂いたのですが、中を見て仰天。私はてっきり「いろんな会社のいろんな人がそれぞれ語ったものの集大成」的な本だと思っていたのですが、実際は「(物語の)キャラクターを作るためのノウハウ本」でした。 それ以外にも世の有名な物語などの資料もあり、感覚的には書店のゲーム雑誌のコーナーに置いてある、資料本のような印象を受けました。
 で、それだけなら大して驚くようなことはありません。驚いたのは「インタビューを受けているのが私を入れて3組しかいない」ことです!いきなり巻頭の方に私の写真が大きく載っているのですからこれは驚きます。
 そんな話、聞いてないよ〜


99.03.26(Freija) 悪魔のツール

 今日は会社にあるフォトショップとイラストレーターをさわって、色々なことを試していました。(HP用の画像とか…)
 昔、まだ私が16色のペイントツールを使って絵を描いていた頃、私はフォトショップを見て「あんな、絵を描いたことがない奴でも綺麗な絵が描けるツールなんて邪道だ」と息巻いていたものですが、 こうして必要に迫られて使うようになると邪道でも何でも、使えるツールはやっぱり使えるものだと思うようになります。
 悪魔のツールであるということは変わらないのですけど。


99.03.25(Thor) ときの流れ

 ということで、葬儀に行ってきました。てっきり火葬場に行って普通に式をするだけかと思っていたのに、そのあと大きな葬儀場で追悼式が始まってビックリです。
 しかも長野市長が悼辞を読んだり、金バッジの偉いさんがたくさんやってきたり…。話によると亡くなったおじさんは建築会社の社長で長野市の建築関係で大きな業績を残したらしいのですが、それにしても正体の分からない人でした。
 親戚のおばさんが「つい数日前までピンピンしていたのに、人の命なんてあっけないものだねえ」と言っていました。また、おじさんの顔は笑っているようで、飾ってある写真と全然差がありませんでした。  そんなことを考えていると、ふと、小学生の頃おじさんと将棋を指したことを思い出しました。
 …あれからもう20年近い年月が流れたのです。時の流れというのははやいものですね。


99.03.24(Odin) この世の仕組み

 今日、仕事中に親戚のおじさんが亡くなったと親から電話がかかってきました。先日親に「いつまでも親がいると思うな」と言われていた矢先だったのでちょっとショックです。
 私の実家は浜松ですが、両親ともに長野県人で特に父の方は長野市なので、長野市の会社で働いている私は言ってみれば出戻りのようなものです。
 そして今日亡くなったおじさんの家は会社から歩いて10分くらいの所にあります。父が明日東京に出張ということで明日の葬儀には私が代理で出席することになりました。
 …何だか不思議な感じがします。全てにおいて。


99.03.23(Tyr) おふくろの味

 会社の同僚が、連休中に伊勢志摩スペイン村に行ったらしいのですがそのときのおみやげに伊勢名物「赤福」を買ってきました。
 …正確には「赤福だと思って買った『御福』」を買ってきました。私は出身が東海地方なので当然赤福も御福も知っていて、一般には御福が「偽物」と言われています。そしてそれを事前に何度も言っておいたにも関わらず、 しかも彼は「御福は偽物なんだぜ」と一緒に行った奥さんに言いながら間違えて御福を買ってきたのです。もう漫画のような展開です。
 そんなわけで会社で御福が配られました。実は私は赤福は何度も食べたことがあるのですが御福は初めてでした。食べて分かったのは、似ているようで味が明確に違うということです。あんの「風味」が違います。  何でも食べてみないと分からないものですね。


99.03.22(Mond) 大人買い

 昼頃、ぶらりと家のそばにある問屋に行くと、もう手に入らないと思っていた「プリングルス Cheez UMS味(読めない)」が大量入荷されていました。
 以前店員に「入荷して欲しい」と言っておいたのが功を奏したのでしょうか。それはもうたくさん置いてあったので、箱買いを敢行。2箱(24本)買いました。
 これでしばらく楽しめそうです。


99.03.21(Sonne) 裏目

 出張の後、同じ日に東京に遊びに来た私の親と合流し、東京を散策しました。
 そこまではよかったのですが、罠は最後に待っていました。長野行きの新幹線「あさま」に乗ったのですが、運悪く1日数本しかない各駅停車の車両で、しかもどういうわけか客が多い多い。 普段こんなに乗客が多いことはないと思うのですが、東京駅の時点で私はデッキで立ちっぱなしになりました。これが高崎のあたりまで来るとますます増え、ついに山手線かと思うほどになりました。(駅員が押し込まないと入れない) 軽井沢でかなり人は減ったのですが、ついに最後まで立ちっぱなしでした。長野は雪混じりの雨で私を迎えます。
 何か悪いことしたのか?


99.03.20(Saturn) まっすぐな言葉

 今日は東京に出張です。そこで会社で作っているゲームの出来映えを、一般ユーザーに聞いてもらう機会を設けて実際に聞いてきました。
 普段雑誌社の人たちとばかり接しているので同じ意見でも新鮮です。特に、雑誌社の意見は(もちろんウソは言ってないのでしょうけど)立場というものもあるのでどうしても当たり障りのないものになりがちです。 しかしユーザーの意見はストレートです。良くも悪くも率直に言ってくるので、結構胃が痛くなったりします。心を決めてゲームを作らねばならないなあ、と改めて思った一日でした。
 今後、胃を痛めないようにするためにも。


99.03.19(Freija) 目を描き直す

 昨日作ったエンブレムですが、作ったということに満足してしまって、その出来については目をつぶっていました。が、やっぱり出来映えの悪さが気になったので再び作り直しました。
 今回は材質をちょっと変えてみました。その結果、見違えるような完成度になり、私も大満足!
 しかし今度は量産したくなってきました。欲望とは尽きないものです。


99.03.18(Thor) 画竜点睛

 パソコンを自作したことのある人なら知っていると思うのですが、自作用のパソコンのフロントパネルには大抵謎の四角いくぼみが付いています。
 これは「エンブレム」を付けるためのくぼみです。メーカー品なら当たり前で付いているような物です。エンブレムも自作して張り付けよう、とこのくぼみは訴えているのです。
 そこでついに今日、エンブレムの作成に着手し、完成させました。作成キットが売られていて、もう2ヶ月くらい前に買っていたのですがようやく完成にこぎ着けました。これでようやく「私の」パソコンの誕生です。
 今後ともよろしく頼むよ、相棒。


99.03.17(Odin) 節目のとき

 延ばしに延ばしていた会社のHPのリニューアルが、今日ようやく終わりました。とはいうものの、まだ未完成のコンテンツの山です。とりあえず公開可能、という程度なので今後随時追加していかねばなりません。
 しかし今は一区切り付いたことを喜びたい心境です。とにかく最近の私は忙しすぎて、何でもいいから一つずつ潰していかないと混乱してしまいそうなのです。
 終わって良かった…。


99.03.16(Tyr) 記念作品

 会社で次に出すソフト「黒い瞳のノア」はちょうど会社が出来てから10本目の作品です。めでたい話なのですが、しかし今日、会議を行い「今の社内はとても10本作っている会社とは思えない体たらく」と 社長にきつく言われてしまいました。確かにその通りなのです。ゲームソフトハウスはどこもこんな感じなのかも知れませんが、うちの場合同じフロアに関連会社もあるので一般企業として見た場合芳しくない、という見方の方が強いのです。
 とはいうものの、なかなか難しい問題です…。


99.03.15(Mond) 風のように

 現時点ではまだはっきり明かせませんが、今、エリーのアトリエ関係でストーリーを作っています。そういう仕事が、またやってきてしまったのです。
 もういい加減出し尽くしたと思うのですが、世間ではまだ許してはくれないようです。
 …とまあここで文句を言っても仕方がありません。そこで前向きにストーリーを考えるのですが、「空間を演出したい」と考えています。雰囲気、という言い方も出来ます。
 他の作品にはない、独特な雰囲気が出せたら成功です。さて、どうなることやら…。


99.03.14(Sonne) 手がかり

 HPに載せるための画像を作ろうと、今日1日頑張ったのですが、どうにもなりませんでした。
 例えば、女の子の絵を描く、とかならば可愛い女の子の絵が描ければまだどうにかなりそうなのですが、HPの壁紙の画像を描くとか、商業デザインのようなレイアウト重視のものなどだと、 絵の上手下手だけでなく、「描き方」という技術を知らないとどうにもならないと思いました。
 ツールの使い方とか、知っていると知らないのとで、雲泥の差があります。まるで数学や物理の公式のようです。
 …そういえば私は数学や物理も大の苦手なのでした。


99.03.13(Saturn) 日々新しいということ

 修理に出していたカーステが直ったということで、今日オートバックスに行ってきました。
 店員に装着させている間、私は他の作業をしている作業着の店員を観察していました。彼らは油まみれになりながら力仕事をしていたのですが、とても楽しそうでした。きっと、車が好きで好きで仕方がないんでしょう。
 日々違う仕事があるというのは楽しいものです。彼らも、毎日色々な車の色々な部分を直したりいじったりしているからそうそう飽きることはないでしょう。 これが毎日機械のように同じ作業を延々とやっていてはすぐに気が滅入ってしまいます。
 私の仕事も日々変化があります。徹夜するときもありますが、そういう意味では幸せな仕事と言えるでしょう。


99.03.12(Freija) 勝って兜の緒を締めよ

 金曜日は、よく定時後に会社の人間と将棋を指します。しかしここしばらく色々とごたついていて指すことが出来なかったので、今日は久しぶりに、ということになりました。
 部長と指したのですが、実は私は負け知らずで数は数えていませんがかなりの連勝街道を突っ走っていたのです。が、今日は序盤に指した手(それも相当な凡手)が最後まで響いて、ついに敗北してしまったのでした。
 何事も慢心はいけませんね。しかも今日のは自分のミスだけにちょっと悔しいです。
 でも、もう2度はありません。覚悟して下さい、部長。(>大人げない)


99.03.11(Thor) 忌まわしき思い出

 今日は、とある台本を作る作業をしていました。印刷所に頼むほどの分量ではなかったので手作業でやってしまったのですが、ふと、マリーのアトリエの台本を作ったときのことを思い出しました。
 当時私は右も左も分からずプロジェクトのメインを張っていたので、あらゆる作業において失敗の連続でした。その中でも特に辛かったのは台本作成でした。台本なんて見たこともなかったので何をどうしたらいいのやら、
予定の時間には間に合わず、一度も会ったことのない音声プロデューサー(東京の人)は電話口の声は怖そうで、小心者の私は台本を担いで朝一番で東京まで行ったものです。
 あれから2年半しか経っていませんが、随分と私にも「ゆとり」という物が出来たものだと、感心した一日でした。


99.03.10(Odin) 親睦会

 会社には、親睦会というものがあって年間行事などを運営しています。去年は私が会員の一人になっていて、いくつかの行事の幹事をしたり、参加したりしました。
 今年は、他の人に引き継いで私は晴れてお役御免になるはずだったのですが、今日の会議で引き続き手伝うことになってしまいました。今年は去年以上に仕事が忙しいというのに…。
 まあ出来うる限り手伝っていこうとは思います。他でもない、自分を磨くために。


99.03.09(Tyr) 夢の住人の資格

 昨日から引き続いてやっていた仕事がバッチリ終了、今日はさっさと会社を引き上げてきました。それにしても眠いです。よく、スポーツをしたあとに1日遅れて筋肉痛になると年を取った証拠といいますが、 1日無理をしただけでそのあと何日も眠くなるようだと私ももうネバーランダーがどうとか言っている年じゃなくなったのかも知れません。
 もっとも、子供の方がたくさん寝るわけだからまだ十分大丈夫とも言えますが。


99.03.08(Mond) 甦る記憶

 久しぶりに徹夜をしました。正確には徹夜ではなく、ちょっとは寝たのですが、寝た場所は会社の応接室です。なので、この日記は火曜日に書いています。
 エリーのアトリエのマスタアップからずっと、無茶な生活はしないようにしていたのですが、10日までに仕上げなければならない仕事が出来たため、急遽徹夜と相成ったのでした。
 先日も日記に書きましたが、ちょっと油断するともう徹夜の出来ない体になっていることを思い知らされます。
 本当は徹夜なんてしない方がいいんですけどね。


99.03.07(Sonne) こだわりの男

 今日はHPの更新をしました。しかし見た目はほとんど変わりません。(直した場所もちょっとだけだし)
 私は元来凝り性なので、htmlのソースを見たとき、他の人の目はともかく自分的に気に入らなかったのでそれを直していたのです。だからレイアウトは全然変わっていません。
 そろそろ旅行記とかも書きたいのですが…。


99.03.06(Saturn) 保証期限

 今日はオートバックスに行って来ました。数日前から車に付けているカーステのディスプレイ表示がおかしくなってしまっていて、それの修理です。
 去年の年末に買った物なのですが、こんなに早く修理が必要になるとは思いませんでした。今まで自分で買ってきた物は、買ったときからすでにどこか不良を起こしている物を除けば保証期限内におかしくなった物はなかったので、驚きも大きいです。
 修理に1週間ほどかかるそうですが、幸か不幸か、仕事も忙しいのでそうそう車に乗る時間もなく特に困ることはないでしょう。


99.03.05(Freija) インタビューを受ける

 書籍名は聞かなかったので分からないのですが、今日、「プロのクリエイターの、ゲームキャラクターの作り方を聞く」というコンセプトの本のインタビューを受けました。色々な人の考えを一つの本にまとめるのだそうです。
 インタビューの席上で私が何を言ったのかはその本を見ていただくことにしましょう。(長いのでここに書くのは大変)
 しかし、インタビューは良かったのですが、一緒に撮られた写真はちょっといただけなかったです。


99.03.04(Thor) 始動

 先日のプレイステーション2発表の影響は大きく、ついに私に勅命が下りました。すなわち新ハードでのソフト開発です。もっとも、来年3月発売とも言われているハードですから、 今からソフトを作り始めたのではどう転んでも新ハード以外は考えられないのですが…。
 しかし、一口に新ハードといっても難しい話です。開発ツールがなければ当然開発は出来ません。いつそれが会社にやってくるかも分かりません。私の会社がプレイステーション一本槍で勝負している以上、遅かれ早かれ開発ツールは来るのでしょうけど。
 それにしても何を作ったらいいのでしょうね…。


99.03.03(Odin) 戦士の休息

 今日は朝からひどい頭痛で、会社を休むことにしました。朝、会社に連絡を入れて次に目が覚めたとき、太陽はまさに西の地平に消え去ろうとしていました。
 ここ数日風邪気味だったのですが、今日のはいつもの偏頭痛です。天気が悪くなったり目を使ったりするとすぐに猛烈な頭痛に悩まされるのですが、これだけ休めば明日は大丈夫でしょう。
 きっと。


99.03.02(Tyr) 偉大なるもの

 今日、プレイステーションの後継機が発表されました。驚異的なスペックです。発売は来年3月頃とも言われています。現行のプレイステーションのソフトも互換する予定らしく、ユーザーのみなさんは単純に喜べるでしょう。
 しかし私たち関係者は素直に手放しでは喜べません。様々なメリットとデメリットが交錯します。開発スケジュールを大幅に変更したり、予算の動きが大幅に変わる可能性もあるのです。
 願わくば早いうちに開発環境の整わんことを…。


99.03.01(Mond) あの日あのとき

 早朝、私の家のすぐそばにある信州大学工学部に人が群がっていました。どうやら受験のようです。いや、それとも結果発表だったのでしょうか…。
 私が大学受験をしてから、気が付くともう8年も過ぎ去りました。時の流れは早いと言いますが、特に日々の生活が忙しいとより早く流れます。
 とてもそうとは感じられないのですが、ここ長野に来てから、丸々大学生活と同じだけの時間が流れているのです。
 きっとこれから先の人生はもっと早く流れるのでしょう。また、早く流れるような人生を歩むために、努力をしなければなりません。




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